本来の自然の力を取り戻すホメオパシーの可能性|菊田雄介

今回のシンポジウムは由井代表をはじめとする私たちが願う「真の日本復興」を実現するための試みのひとつです。

昨年の東日本大震災は、自分にとってもそれまでの価値観や意識が大きく変わる出来事でした。私も日本ホメオパシー医学協会の災害支援特別部隊の一員として由井代表と共に被災地へ向かい、自然農の乾燥野菜や味噌など支援物資を届けたり、現地でホメオパシー相談会を行ったりする中で様々なことを気づかされました。

被災地での苦しい生活を余儀なくされた皆さんが制限された状況下で、本当に大切なものは何かを考え、不要なもの不自然なものは切り捨てられて行く中で、ホメオパシーが求められている、ということを実感することができました。

ホメオパシーは体だけでなく心も癒すことができる自然な療法です。多くの方が震災のショックやPTSDなどの心のケアとしてホメオパシーを活用し、「ホメオパシーのレメディーをとることで楽になれた」とおっしゃられていました。

真の日本復興の鍵を握るのは「自然であること」です。今、自然なものが求められています。それは食も環境も農業も医療も、私たちの生き方もそうだと言えます。人間や動物や植物、すべての生きとし生けるものに備わった本来の自然の力を取り戻すことができる、ホメオパシーの可能性を少しでも伝えることができたらと思います。

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