閉会挨拶|第17回

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閉会のご挨拶

閉会のご挨拶に、雲の間から頭をのぞかせた、幻想的な富士山の映像が豊受の圃場からライブ映像で送られてきて、会場をわかせました。その景色が、会場に映し出される中、大会長から、日本人として、毎日、このような風景のもと仕事をさせていただけることがありがたいとのお話がありました。

以下のように、閉会に際して、お話をいただきました。

由井寅子大会長

自然農で、豊受御古菌をつかって土壌菌が豊富な栄養が豊富な圃場の土をつくってくれており、在来種、固定種、自家採種で、自社で収穫した大豆から豆腐を作っています。同様に、グリアジンを含まない小麦をつくって自家製麺を作っています。
このようなところまで、自然型にこだわって製造することは、大変な苦労なので、このような形で商品を提供できているところはなかなかありません、それ故、本当によいものを作らなければならないと思っています。

そして、何とかやってこれたのは、豊受会員様、皆様のおかげであると、
豊受の良さを理解して商品を利用していただいている皆さまへ心から感謝の気持ちを伝えられました。

そして、さらに、

由井寅子大会長

農業の出発は、ホメオパシーという療法からであり、それは、治っていかない患者さんがいたことであり、ここがスタートのキーとなりました。
その方が食べているものは農薬を使用している作物ばかりでした。自然農の作物を食べると楽になっていきました。
ゆえに、自然型農業をやっていかなければと農業が始まったのです。

由井寅子大会長

次の問題がありました。それは種の劣化でした。F1の種で農業をやってきたスタッフは、豊受の種は、手間がかかる、発芽率もなかなか難しいと泣いていました。
それでも私たちは、土壌菌が豊かなその土地で育ち、力強く、栄養価の高い、在来種、固定種、自家採種の種にこだわるのです。

最後に、皆様へのメッセージ

由井寅子大会長

農業に携わって、20年。
非常に心が豊かになります。
畑に出てください。田んぼに出てください。街を出て田舎に行ってみてください。
田舎はやさしいですよ、皆さんが求めていた心の豊かさ、心のうるおいが満載です。
ホウネンエビ、カブトエビは、観察しているとすごく偉い。土にもぐっていくと。
草が浮いてきて、そして、草は田んぼの端に移動していく。
そして、サギが来て、糞をする。それは田んぼの栄養になる。
トンボがたくさんやってきて、そこで死んでいく。

それも、畑の栄養になる。
虫も鳥もありがたいのです。
すべては何一ついらないものはない。
だから誰一人いらないものはいない。

すべてが大事なんです。
皆で、生き残っていきましょう。
あなたには、あなたの役目がある、
あなたができるベストを尽くしていきましょう。
みなさんが応援してくれているから、私たち豊受自然農は、続けられています。
ありがとうございます。


と、ここまでの軌跡や、すべての生きとし生けるものに感謝を述べて、第17回日本の農業と食を考えるシンポジウム閉会の挨拶を締められました。

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