【豊受自然農スタッフリレー】田中山:小林且幸 |第17回

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中山間地農業・水田転換畑…適地(適自)適作について思う事

麦大豆野菜などの栽培を通じて山と平地の違いについて思う事は、標高差の気温の違いなどから来る生育の影響が意外に大きいということ。農業とは神聖なこととご指導いただいており、昔から人々はその土地に根ざし、ご先祖様やその土地の神様、見えない存在への祈り感謝を込めた祭事などとともに収穫栽培に携わってきました。
5月後半から大麦を収穫し6月中に小麦の収穫並行して7月からの大栽培の種まき準備として畑を整備しているところ。今年は梅雨の影響で畑に入りづらく、収穫や耕耘作業などやきもきしておりましたがおかげさまでなんとか収穫終盤を迎えています。麦栽培は11月に種を撒きますが、遅く蒔いてもできる場合もあり条件によっていろいろで適地適作なんだと改めて思います。国産の麦や大豆の自給率は10%程度でどちらも7割が北海道産とのことです。有機、自然農、固定種など種にもこだわっているものは激レアなんだそうです。
庭でも堆肥や落ち葉など混ぜた土に麦の種を落として踏んでおくだけで簡単にできますので皆さんよろしければ栽培してみてください。
鎌倉時代から水田の裏作で大麦栽培が行われていたそうです。現在同様食糧難など大変だったかと思います。芋類、土手でのかぼちゃ栽培、畔豆など空きスペースにて今後に備えて生産者としてどのように世の中に貢献できるか少しずつ研鑽を積んでいければと思います。

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